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私の好きなウイスキーの世界や、Barでの出来事を通じて、

特に女性に興味を持って頂いたら嬉しいです。

単独インタビュー第6弾 ロングインタビュー 「ウィスク・イー ソサエティ・スペシャリスト兼アドバイザー 元木 陽一さんを迎えて(8)」

K:そしてQ7になりますが、ソサエティのメンバーに変化はございますか?又、女性のここ最近の傾向は? 

元木さん:女性は増えましたね。イベントでも増えましたし。 

K:やはり増えましたか? 

元木さん:テイスティング会や、試飲コーナーでも女性の方が、思い切りが良いですね。 

K:ええ。 

元木さん:男性の方は、ウイスキーが並んでいて、どれから飲むべきか分からないと、遠巻きに見ているだけです。 

K:ええ。 

元木さん:女性だとどんどん聞いてくれるし、例えばパッケージで見て決めて、飲んでみたり、又「可愛いから」と。でもそういう思い切りの良さは女性の方がいいですよね。 

K:ええ。確かにそうですよね。 

元木さん:男性の方は、知らなかったら格好悪いんじゃないかとか、そういう気持ちが強く働いちゃって。だから結構無料サンプリングをやったとしても遠巻きに見ているだけで、もう1歩入って来ない。 

K:ええ。女性の方が、「下さい」と言いますね。 

元木さん:女性の方が美味しかったら買って行こう、1つ発見した、みたいな。男性の方は少し違います。 

K:ええ。ここ何年かの傾向としたら、女性の方が増えたという事と、女性の方が思い切りがいいと? 

元木さん:でもハイボールのお陰でウイスキーを飲む人が増えましたよ。 

K:そうですね。 

元木さん:凄く有り難いです。そこからもう一歩入ってもらわないと本当に増えたという意味ではないと思うんです。私も昔からハイボールはよく飲みますしね。美味しいですしね。 

K:ハイボールの事ですが、以前インタビューを掲載させて頂いた土屋 守さんからも「人気が出て嬉しい」、元木さんが仰ったみたいにもう一歩欲しいという事を仰っていましたね。それで終わってしまうと寂しいというか、終わってしまうので次に繋げられたら良いなと、それは自分達がもっと積極的に伝えて行くのが役目だと仰っていましたね。 

元木さん:拘って飲む方が増えている。ビールもそうですけれど、クラフトビールなんかはそうだと思うのですが。そこの方々にもウイスキーを飲んで頂きたいなと。ウイスキーに興味を持って頂けたらと。拘って飲んでいる方々だから、同じように増えて欲しいと期待はしております。 

K:確かにそうですね。ソサエティのメンバーの変化は女性が増えたという事以外はないですか?例えば20代の方が増えた、だったり。 

元木さん:若い方も増えたと思います。昔はウイスキーマニアの方ばかりだった様な印象があったと思いますが、今は飲み始めて間もない方が入会されております。 

K:ええ。 

元木さん:こういうホテルのBarであったり、東大のBarであったり、ソサエティを知って入る方も多いですよ。 

K:はい。 

元木さん:あと全国でサンプリング会というもの、積極的にご協力いただいているBarの皆様のお陰で機能し始めて、そういう所で興味を持って頂いて「入ろうかな」と言う方も増えています。今傾向的には良い方向だと思います。 

K:はい。有り難うございます。

K:Q8:先日はトレイルウォーカー チャリティーウォークに参加されたと伺っております。色々な分野に取り組まれていらっしゃいますが、ウィスク・イーさんとして今後の活動について、又今後の抱負等教えて頂けたらと思います。 

元木さん:会社として、ウイスキーを拡大していきたいというのは勿論、売り上げもそうですが、利潤と還元ですかね。地域貢献や社会貢献であったり、もしかしたらチャリティーでもいいと思うのですが、自分達の活動が何か助けになっている、という部分が欲しいですね。やりがいになっていく、そういうものを社内で検討しています。 

K:それが、チャリティーウォークですか? 

元木さん:トレイルウォーカーもそうですし、ウイスキーを飲むシチュエーションとかも含めて、多角的に考えて行かないといけないなと。例えば自然の中で飲むとか、どんなシチュエーションで飲むかと言う事も思索しないといけないですよね。 

K:はい。 

元木さん:それがトレイルウォーカーも出てみた時に、こういう所で飲んだらこうかな、と森の中を歩いている間に、凄くヒーリング効果があるのではないかと思ったり。山の頂上で飲む、又は海で飲む。そのチャリティーのイベントの中で色々と考えて、飲むシチェーションを楽しむ前に、地域や社会、その他恵まれない方々へほんの少しでも貢献出来ないかという事を考えました。自分達が嗜んでいるお酒は、生活必需品の順位は上の方ではないですよね。嗜好品はある意味贅沢品なので、その贅沢な物を味わえる人達や扱っている人達が、少しだけでも考えていかなくてはいけない部分かなとは思います。お酒を飲めるという事は有り難いなって思える、有り難いなと思ったらそれをどう表現するか、表現方法が分からなかった。こうやってウイスキーやビールが飲める、飲める事って有り難い事だって。 

K:お水だってそうですものね。 

元木さん:そういう中で考えて行くきっかけ。そういう事ばかりを考えて飲んでいるわけではないですけれど、偽善的な気持ちでも何でもいいんですよ。実際に寄付金で助かる人たちがいるわけですから。贅沢品を扱っている中でも重要でないかな。そういう活動は力を入れていきたい。やっていて気持ちがいいですよ。こういった活動に賛同して寄付して頂いた方も大勢おりました。ウイスキーマガジン・ジャパンチームとして出場したトレイルウォーカーで、半分の54キロ地点でリタイアした事が悔しくて。でもこのレースの本当の意味は寄付を集める事だという気持ちで奮起して、支援頂いた皆様のお陰でウイスキーマガジン・ジャパンチームは2,129,641円を集めて堂々の1位を獲得致しました。 

K:そうですね。本当にそう思いますね。でもそう所が原点なのでしょうね。 

元木さん:それを更に大きくして行くにはどうすれば良いか一緒に考えていかなくてはいけない。でも飲めない人達ってどうか、そういう人達が、ある意味「関係ないや」って思ったらそれで終わっちゃうんです。 

K:はい。 

元木さん:でも貧困に対しては、ウイスキーを飲める人達が、手を差し伸べる。そういう気持ちが増えてくる事を願っております。綺麗事に感じますが、助かる人がいればそれでいいです。 

K:そうですね。有り難うございます。(最終章へ続く) (7へ戻る)


※当時のインタビューのまま掲載、移行しております。

但し、こちらでのサイトでの公開は、現在携わっていらっしゃる方のみにしております。

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“単独インタビュー第6弾 ロングインタビュー 「ウィスク・イー ソサエティ・スペシャリスト兼アドバイザー 元木 陽一さんを迎えて(8)」” への4件のフィードバック

  1. Whisky Conciergeのアバター

    ウイスキーねこ said:
    東大のバー行きました!
     女性が多かったのには正直ビックリですが、いい傾向ですよね!(ソサエティの表紙になっていましたね) 
     ハイボールも今年は猛暑ゆえ、いいタイミングでヒットしたようにも思います。
      早く涼しくなって欲しいデス。

  2. Whisky Conciergeのアバター

    ウイスキーねこ様

    コメント有難うございます。

    そうなのですね。私は今回は参加出来なかったのですが、2回伺った事がございます。
    Barに入った途端、木の香りそして温もりを感じますよね。

    特に最近女性が当たり前の様に愉しんでいらっしゃいますが、その中の少人数でもウイスキーを永く愛して頂けたらと思っております。

    その為にはウイスキーねこさんのご協力も大事ですので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します♪

  3. Whisky Conciergeのアバター

    nikko81です。

    自然の中で飲むウイスキーというのもいいと思います。
    そもそも、自然の偉大な力なくしては、
    けっして生まれないウイスキーですから、
    自然のありがたみを感じながらいただくのもよろしいかと。

    ちなみに、水辺の風景が好きなわたしは、
    余市を訪れたあとに、真冬の釧路湿原に向かい、
    余市10年で温まりながら、冬の景色を堪能したことを
    思い出しました。もう6年も前のことで、
    blogを始める前のことですけど・・・

  4. Whisky Conciergeのアバター

    nikko81様

    コメント有難うございます。

    自然の中で飲むウイスキー、素敵な表現でございますね。

    自然と共存し、人の手が加えられ、そして静かにその時を待つウイスキー。
    私は何年後かの自分のウイスキーを是非貯蔵庫で頂きたいと、ふと考えました。

    nikko81さん、今後共どうぞ宜しくお願い致します。

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